一般社団法人半導体産業人協会


SSISコミュニティ活動(趣味の会)
皇女和宮様奉賛法要(増上寺)ご報告

皇女和宮様(静寛院宮)奉賛法要は伝統ある儀式で、日本の文化を理解する上で貴重な体験でした。

音楽法要ですので、雅楽演奏は、増上寺雅楽会と淑徳女子中高生のピアノ伴奏による合唱、さらに、八木季生浄土宗大僧正の読経・迫力ある僧侶達の読経を拝聴することが出来ます。なお、「大本山増上寺雅楽会」は昭和12年増上寺開山五百年遠忌に当り創設され、毎年4月の元祖法然上人御忌会(ぎょきえ)を中心とする諸行事に出仕するために浄土宗僧侶約200名が研鑚に励んでおります。

大本山増上寺大殿本堂での法要参列、特別講演;徳川美術館学芸員 原史彦氏、その後、宝物展示室、徳川家墓所(御霊屋)の見学・参拝をいたしました。

幕末維新の動乱期(戊辰戦争)に、江戸の戦火を未然に防いだ二人の御台所―天璋院(篤姫)と静寛院(和宮)―の努力が、新政府軍と幕府軍とが戦火を交えることなく、江戸城無血開城を成功させたのです。
江戸城無血開城にむけて、勝海舟・西郷隆盛・山岡鉄舟らの英傑が活躍したことは、広く知られています。

皇女和宮親子(ちかこ)内親王(ないしんのう)は、第120代仁孝天皇の第8皇女で、第121代孝明天皇の異母妹であります。また明治天皇は甥にあたります。篤姫は13代将軍家定の、そして和宮(静寛院宮)は14代将軍家茂の正室です。因みに天璋院は上野・寛永寺に眠っております。維新後もお二人の御台所は、親交を深めておられたと伝えられています。

増上寺に眠る皇女和宮様を讃えるため、この奉賛法要は毎年開催されていますが、本年はSSIS文化活動委員会アドバイザー堀江洋之氏のご縁とご厚意で増上寺の特別なご配慮をいただきました。

事前に

10月2日の奉賛法要に先立って、盛夏の7月11日に増上寺に参内して、 大本山増上寺 教務部教務課 宮入正光課長 を訪問。 SSIS半導体社会人協会とその内容・立場を説明して当日の対応をお願いした。

拝観料は免除されたため、お布施として差上げた。 また、今回のSSIS訪問後には一行院ご住職 浄土宗僧正 八木千曉さま、宮入正光課長宛て丁寧なご礼状を発信していただいている。

―盛夏の増上寺へ―

皇女和宮様(静寛院宮)奉賛法要

  1. 日時: 10月2日(日)午後1時~午後3時、
  2. 法要会場: 浄土宗大本山増上寺大殿本堂
    (東京都港区芝公園4-7-35)     
    Tel:03-3443-1431・FAX:03-3432-1437
  3. 奉賛法要: 御導師 法主八木季生 大僧正台下
  4. 特別講演: 徳川美術館 学芸員 原史彦先生 (名古屋市東区徳川町)
  5. 見学会:講演終了後、増上寺境内の主な施設― 宝物展示室と徳川将軍家墓所(御霊屋(おたまや)― の見学会を増上寺職員による案内と説明員により行う。

出席者(順不同、敬称略)

相原 孝、内山雅博、神山治貴、神山裕子、金原和夫、金原美智子、宍戸 利光、島 亨、島 惠子、 永塚幸夫、野澤滋為、
野澤恭子、馬場久雄、 橋本浩一、日高義朝、藤井嘉徳、堀江洋之、 牧本次生、増原利明、増原かおる、真鍋研司、 三宅信弘、
山崎俊行、(23名)

本堂内に設置された「半導体産業人協会員席」は早々と埋まり法要開始を待った。前・現理事長や夫妻での出席者も多く関心の深さが思われる。

僧侶たちの入場が始まり、順に位置について行き最後に供を連れた大僧正台下の入場となる。 音楽法要なので、増上寺雅楽会と淑徳女子中高生のピアノ伴奏による合唱が美しくも新鮮に感じられた。 さらに、八木季生浄土宗大僧正の読経と、迫力ある僧侶達の読経の合唱がはじまり厳かな雰囲気に魅了される。

特別講演の原史彦先生は、1935年、侯爵徳川義親 による尾張徳川家の諸道具の寄進で始まった「徳川 美術館」(名古屋市東区徳川町)の学芸員で、専門の 江戸文学の資料を駆使しての熱演であった。

「皇女和宮」;歴史年表や家系図、今日から江戸へのお輿入れにまつわるお話、謎が多くいまだに分からないことが多いという。

「天璋院と和宮―大奥の幕末」;激動の幕末、江戸幕府の権威が失墜していくなか、天璋院と和宮はそれぞれ政治的な使命を帯び、徳川家・将軍家に御台所として嫁ぎ、幕府崩壊の危機に面して徳川家の家名存続に尽力し、江戸無血開城を成し遂げ、その難局を乗り越えた。等々のお話を存分に語ってくれた。

増上寺の職員僧による説明・見学

本堂から境内へ移動して職員僧による浄土宗増上寺、宝物展示室の説明、さらに徳川将軍家墓所(御霊屋(おたまや)での14代家茂、和宮親子内親王の墓所、天璋院と和宮の関係、将軍、御台所の説明に耳を傾けた。

-増上寺本堂における読経-

-僧による説明に耳を傾ける-

―将軍家墓所(御霊屋)へ向かう―

-将軍家墓所(御霊屋) 1-

-将軍家墓所(御霊屋) 2-

将軍家墓所(御霊屋)から水子地蔵が立ち並ぶ前を通り過ぎて、西向観世音菩薩、安国殿に至りお参りを済ませた。
一連の増上寺の行事の余韻と満足を感じつつ、大門を経て浜松町への道すがら懇親会会場へ向かう。

懇親会:中華料理「南国亭」 午後5時から2時間

港区大門2-3-6アバンストB1F、03-6809-2447

出席者(順不同、敬称略)

相原孝、内山雅博、金原和夫、金原美智子、野澤滋為、野澤恭子、日高義朝、藤井嘉徳、堀江洋之、真鍋研司、三宅信弘、
山﨑俊行、島亨、島惠子、永塚幸夫、(15名)

日本の格式ある文化に接して厳かな雰囲気から一転して少し早い夕食懇談会に入った。 あちこちで文化論、歴史論を語り合いながらの団欒はいつもながらの楽しい雰囲気であった。

―歓談風景1―

―歓談風景2―

―歓談風景3―

(文責 島 亨)


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