一般社団法人半導体産業人協会


第2回東京散歩
『柴又帝釈天と矢切の渡の散策の会』

2018年3月

はじめに

ご存じ『男はつらいよ!』の舞台、『柴又帝釈天』へ行ってきた。葛飾柴又は日本人の心のふるさとの感がある。 愛すべき昭和の名優 故・渥美 清 が演じてきた『男はつらいよ』は、昭和44年(1969年)の第一作から4半世紀以上にわたって演じられ、倍賞千恵子からお兄ちゃんと呼ばれ親しまれてきたのはご存じのとおりである。

彫刻ギャラリー、庭園、寅さん記念館、山田洋次ミュージアム、山本亭を見学するとともに、江戸川土手を越えて、『矢切の渡し』まで足を運んだ。

案内

日時
2018年2月8日(木) 13時30分
集合場所
京成金町線柴又駅 「寅さんの像」前
ルート
「寅さん像」⇒帝釈天参道散策⇒柴又帝釈天題経寺⇒お参り⇒彫刻ギャラリー、庭園見学⇒
矢切の渡し、江戸川までウオーキング⇒寅さん記念館、山田洋次ミージアム、山本亭、日本庭園⇒懇親会 “川千家(かわちや)” ⇒帝釈天参道散策⇒柴又駅
懇親会
『川千家』(かわちや)

参加者(敬称略)

金原 和夫、坂本 典之、福田 弘、野澤 滋為、 真鍋 研司、石川 静香・則子夫妻、高橋 令幸、 中尾 誠男、山﨑 俊行、
内山 雅博、島 亨、(12名)

―「寅さん像」前で出発式―

時間前に全員が集合する。
「各自昼食後に“寅さん像”前に集合」と案内したため、皆さん早くから柴又へ到着して、それぞれお好みの店で昼食をとってくれるという葛飾区から表彰されるような展開になっていた。

前日遅くに電話で参加表明の中尾さん、今朝いちばんに坂本さんから仕事よりそちらに参加したいと、金町駅からタクシーで駆けつけてくれる有難さ。

関東圏から柴又へは、ルートがいくつもあって結構行きにくく、各自それぞれのルートで来てくれる。

ボクはメトロから京成で高砂まできて、山崎さんに出会い、ここから柴又までウオーキングで15分といって歩きだしたら彼の斜めの道の道案内よろしく10分で「フーテンの寅さん像」に着いてしまった。


帝釈天参道の散策

早速、参道の冷やかし散策に向けて歩きはじめた。

参道の両側には名物の草だんごや塩せんべいを売る店、老舗の川魚料理店などが軒を連ねている。

昔はお江戸の東で下町からほど遠からぬ柴又だが、「柴又帝釈天」には興味はあるけど、なかなか葛飾、江戸川あたりまでは ”こんな機会でもないと行くことがないねぇ!“ というのが大方のご意見ではあった。

柴又帝釈天

―柴又帝釈 天題経寺―

参道の突き当たりに二天門が建ち、正面に帝釈堂、右に祖師堂(旧本堂)、その右手前に釈迦堂(開山堂)、本堂裏手に大客殿などが建つ。左手前には大鐘楼堂、御神水がある。

二天門、帝釈堂などは彩色を施さない素木造のため一見地味に見えるが、細部には江戸の著名な彫刻師、宮大工の手になる精巧な装飾彫刻が施されている。

本堂よりも有名な“帝釈堂”と“瑞龍の松”、折しも丹精込めて松の手入れをしていた。

彫刻ギャラリー・邃渓園(庭園)

関東大震災を含んで大正末期から昭和初期にかけて、当時の名人彫刻師・宮大工10名が造った渾身の傑作で宗祖日蓮の根本経典を彫刻にしたもので国宝クラスの文化財という。

庭園も見事なもので、華やかなお雛さまが飾られていた。

矢切の渡し

江戸川の土手に出て眼下に広がる河川敷の雄大な眺めを見ながら、斜面を勝手に下って、矢切の渡しへ散歩する。

冬空の空気が美味い !

船村徹の作曲で知られ、ちあきなおみ、細川たかしのレコード大賞になった“矢切の渡し”も、冬期は土日祭のほかは休航で残念ながら今日は休みであった。

―江戸川の“矢切の渡し”と句碑の前で―

寅さん記念館

寅さんの熱気がよみがえってくる。TV、映画の場面、場面があたまをよぎる。日本の高度成長とテレビの出現、あの頃はボク達も若かったなぁ!と。

寅さんと共演した懐かしいマドンナの顔が出ている。最も多いのは浅丘ルリ子だそうだ。

『男はつらいよ』シリーズは「世界の最長映画シリーズ」として、83年にギネス認定されている。

山田洋次ミュージアム

会場の真中にフィルムや撮影装置が山になっている。壁にはハナ肇、鶴田浩二、高倉健・・・と懐かしい俳優と、懐かしい映画の場面が連なっている。

山田洋次監督「東京家族」、小津安二郎監督「東京物語」なんて出てるけど、どんな映画だったのかなぁ? ボクの映画音痴が恥ずかしい!

山本亭

2016年日本庭園の調査では、山本亭の庭園が1位の足立美術館に並んで、3位という。 数寄屋造り2階建で、ガラス越しに眺めた美しい庭園には四季折々の景色が望めることだろう。

―山本亭の数寄屋造り・庭園―

環境庁が指定する将来に残しておきたい『日本の音風景100選』に選ばれている「柴又帝釈天界隈と矢切の渡し」は “柴又帝釈天界隈の昔ながらの呼び込みの声、参拝客のざわめき、帝釈天の梵鐘の響きなどがかもし出す参道の賑わいである。また、江戸川付近の矢切の渡しの船の櫓の音、ひばり、ゆりかもめの鳴き声など、のどかな旅情風景である” と紹介されている。

また、平成29年11月、『葛飾柴又の文化的景観』が、都内初の国の「重要文化的景観」に選定されたという。

懇親会:『川千家』(かわちや)

―『川千家』の正面玄関で―

近隣に数軒ある川魚料理の老舗もおおむね18世紀ころの創業と伝えられる、と紹介されるように「川千家」も土手近くにある「川甚」と同じく老舗料亭である。内山さんが何回も店の女性幹事と打合わせをしてくれて、 一同12名が川魚料理、うな丼を肴にビール、熱燗で今 日一日を楽しく語り合った。

―『川千家』での懇親会―

追伸 今日、ただ一人の女性参加者として石川夫人に感謝するとともに、今後とも女性陣の参加を期待したい。

文化活動委員会:内山 雅博、島 亨

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